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Androidアプリをリリースする! デベロッパーコンソールの最新仕様を解説

Posted by mio.satoh

世間はiPhone5S/CとiOS7に沸いているようですが、Androidユーザの私としては、ここで敢えてAndroidに関する話題を投下します。

Androidアプリを開発して、リリースした経験のある方ならご存じでしょうが、GooglePlay(かつてはAndroidMarketと呼ばれていた)は常に発展途上でコロコロと仕様が変わります。

少しずつ使いやすくリッチになってきているのは確かですが、いざ新作アプリを登録しようとした際に、以前と登録項目が変わっていたり、初めて登録する場合に分からないことがあってもGoogle先生の答えが古かったり、意外とリリース作業で苦戦することがあります。

ここでは最新のデベロッパーコンソールにおいて、疑問に思う方が多いであろうポイントをいくつか解説していきます。

Android アプリ 図1

■デベロッパー登録の方法

登録はこちらから行います。
登録料はたったの25ドル。AppleのAppStoreより随分とリーズナブルですね。
支払いにはGoogleウォレットを使用するので、クレジットカードが必須です。
公式マニュアル:https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/113468?hl=ja

■スクリーンショットの仕様

最低2枚のスクリーンショットが必要です。24bitPNGかJPG形式。
画像サイズは特に決まっておらず、320~3840pxとかなり幅広く対応しています。
もしあなたのアプリがタブレットに対応しているなら、是非タブレットでのスクリーンショットを掲載するべきです。
ページを見に来た人は、縦長のタブレット画面を見つけるだけでそのアプリがタブレットに対応していると認識できます。
言うまでも無く、全体の枚数は多ければ多いほど見る人の興味を惹くことになります(あなたのアプリが余程ひどいインターフェイスを持っていない限り)。

■アプリアイコンの仕様

512x512、32ビットPNG形式(アルファ付き)。上限1,024KB。
ここで登録する「高解像度アイコン」はアプリ本体のランチャーアイコンとは別のモノで、GooglePlayのアプリ一覧ページや各アプリの詳細ページにデカデカと表示される画像です。
そのアプリの「顔」となる画像なので、片手間では無くしっかり作り込むことをお勧めします。
必ずしもランチャーアイコンと同じ絵にする必要はありませんが、ユーザーに混乱をきたさないよう、ある程度似た構図・テイストの画像にする必要はあるでしょう。
ちなみに、デベロッパーコンソールに表示されるアイコンはランチャーアイコンの方が採用されます。

Android アプリ 図2

■各登録画像の違い

おそらく最も分かりにくい登録項目がここです。
「高解像度アイコン」「宣伝用画像」「プロモーション画像」と3つ並んでいます。

Android アプリ 図3

アイコンについては前項で説明しましたが、残りの2つの画像は何に使うモノでしょうか?

・宣伝用画像

横1,024 x 縦500、24ビットPNGまたはJPEG 形式(アルファなし)、透過なし。
以前はPC版GooglePlayにおいて各アプリページの上部に看板のように表示されていた画像...だったはずが、現在のPlayではその姿が消えてしまいました。

果たしてどこに行ってしまったのか、あの制作作業は無駄だったのか。

いいえ、実はAndroid端末版GooglePlayにおいて、お薦めアプリとして選ばれた時に表示される画像になっているのです。 公式ブログ:http://android-developers.blogspot.jp/2011/10/android-market-featured-image.html

ここに表示されること自体かなりハードルの高い話ですが、

Google Play でおすすめアプリとして紹介されるためにはこの画像があることが必須条件となるため、アップロードすることを強くおすすめします。この画像がないと、Google Play でおすすめアプリとして紹介できません。

https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/1078870?hl=ja

とあるので、取り敢えずでも登録しておいた方がいいでしょう。
旧GooglePlayの時期に登録した「宣伝用画像」がある場合はそれが流用されますが、若干サイズなどの仕様が変わっているので見え方が変わってしまう可能性があります。

・プロモーション画像

横180 x 縦120、24ビットPNGまたはJPEG 形式(アルファなし)、フルブリード、画像に枠線を含めないこと。
マニュアルには「旧バージョンの端末でのみ使用されます」とアッサリした説明。
古い(おそらくAndroid2.x以前)端末で旧GooglePlayを使用した時に、上記の宣伝用画像に代わって表示される画像と思われます。
あまり気にする必要もないと思いますが、一応登録しておきましょう。

■アプリのレーティングについて

GooglePlayはAppStoreと異なり、人の手による詳細な動作レビューが行われていません。
その分、登録者が自分のアプリについて正しくレーティングし、それを表示する義務があります。
公式マニュアル:https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/1075738?hl=ja&ref_topic=2897459

このレーティングにはちょっとした落とし穴がありまして、単純な「暴力表現」「性的描写」「ギャンブル」などによるレーティングだけでなく、アプリの仕様によるPlay側からの強制レーティングが存在します。
つまり、アプリの機能の中にレーティングに関わるパーミッションが含まれる時(AndroidManifest内のuses-permission)、「全ユーザー対象」のレーティングを選びたくても選べないようになっているのです。
その場合、アプリの仕様を変えてパーミッションを外すしかありません。
出来る限り多くのユーザに触ってもらえるよう、アプリのパーミッションは必要最低限のものだけ実装するようにしましょう。

■アプリがバージョンアップできない!

私の経験談ですが...
登録済みのアプリをバージョンアップしようとapkファイルをアップロードしようとしたところ、エラーで弾かれてしまいました。
アプリ自体に問題はないのになぜ?
実は、以前アップしたapkの署名ファイルとは異なる署名ファイルを紐づけていたのです。
その時はしばらく悩んだ後に原因に気づいて正しい署名に変えましたが、当時のデベロッパーコンソールの完成度はまだ低く、エラーメッセージが不完全だったのでした。
現在はきっと、分かりやすく「署名が合いません」と表示してくれるんだろうと信じています。
というわけで、署名ファイルは必ず同一のものを使用しないとバージョンアップできません。署名ファイルを無くしてしまうと二度とアプリが更新できなくなってしまうので、十分に注意しましょう。

アプリの登録には他にも入力項目や表示情報が色々とありますが、今回は最新のデベロッパーコンソールに合わせてポイントを絞って解説しました。 そのアプリがどれだけの人に気に入ってもらえるかはアプリの出来次第だけど、どれだけの人に触ってもらえるかはアプリの登録内容による部分が大きいはず。
正しい情報をもれなく入力することが、チャート入りの第一歩なのです。

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