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CMSオタク(?)のWEBディレクターが紹介する。
〜用途別CMSの選び方 2022年版〜

Posted by MAT

こんにちは。
2回目の登場、WEBプロダクション事業部のMATです。
前回はメルマガについてを紹介しています。
今回は「CMS」についてご紹介したいと思います。

タイトルに記してます通り、私はディレクター職ではありますが約10年ほど様々なCMSをプライベートで作ったり壊したりしてきた、ちょっとCMSオタクな部分があります。
オタク目線での記事は無駄知識ばかりになり、皆さまのお役に立たないと思いますので、今回は「用途別」にご紹介!

題して「用途別CMSの選び方 2022年度版」です!

CMSってなに?

用途別でズラッとCMS名を並べたいところですが、基本知識は大切ですよね。
CMS自体が分からないという方への基礎知識として、簡単にCMSについて解説します。

イメージ画像:CMS

「CMS」=コンテンツマネジメントシステム(Contents Management System)

CMS(コンテンツマネジメントシステム)は、サイト運営の更新作業で、HTMLやCSSといった書き換など面倒で手間のかかる作業をしなくても、管理画面を通して記事や画像を登録・更新できるシステムのことです。

CMSを使うとこでリンクやナビゲーション、新着情報なども自動で更新でき、HTMLなどの知識が無くてもサイト運営が手軽に行えます。

サイト制作はCMSを導入しなくても行えますが、定期的に更新をするサイトであれば、一部分の修正だけで、それに付随するさまざまな部分を変更しなければならないといった、手間が発生します。

CMSで構築すると、1カ所の変更で他の付随する項目も自動的に更新されるので更新の時間が短縮されます。
また、HTMLといった専門知識もほぼ必要ないので、更新作業を制作会社などへ依頼せず自社で行うことも可能となるので、コストの削減にもつながります。

CMSの種類と特徴

CMSには3つタイプが存在します。

オープンソース型

  • ソースコードが無償で公開されていて、ライセンス料金がかからないことが特徴になります。
  • 誰でも利用可能なこともあり、世界中で広く使われています。
  • 代表的なものは「WordPress」「Drupal」など 
    ※世界シェアTOP3は、いずれもオープンソース

パッケージ型

  • ベンダー(製品のメーカー・販売企業)によって開発されたライセンス料金のかかるタイプになります。
  • CMSを購入して、自社サーバーなどへインストールして使用します。
  • ベンダーによる手厚いサポートが受けられることが特徴人なります。
  • 代表的なものは 「Movable Type」「a-blog cms」など
    ※無料版やお試しなどがあるものも多い

クラウド型

  • ソフトの準備やサーバーへのインストールをする必要なく、インターネット経由で簡単に利用できます。
  • システムは全てサービスを提供している企業が管理を行うため、ユーザー側の負担が軽いことが特徴です。 
  • 代表的なものは 「Wix」「Jimdo」など
    ※機能や容量限定で無料で利用可能なものもあり


それぞれのタイプ別で開発されたCMSですが、その数は世界中に800以上が存在すると言われています。
公開されていないものや日本でのみ活用されているものなども含めると、実際はさらに多くのCMSがあると思われます。 
まさに乱立状態! そんな中から、最適なCMSを選択するの大変な作業です。

短い説明にはなりましたが、CMSの基本と種類を覚えていただきましたので、次からが本題。
「用途別CMSの選び方 」です!

用途別CMSの選び方

ここからやっと本題の用途別CMSの選び方です!!
さて、皆さま、なぜ、用途別にCMSを選ぶ必要があると思いますか?

理由は、どのCMSにも得意と不得意があるからです。
選択するCMSを一つだけに固執してしまうと、要件クリアが目的化してしまい、作業工数が多くなりコストが膨らむ、バージョンアップ時に問題が起きやすくなるといったリスクが高くなります。 
サイト公開後の運用やメンテナンスなども考えて、用途にあったCMSを選ぶことが大切です。 

今回はCMS利用で多い、3つの用途に限定して紹介したいと思います。

ブログ・メディアサイト

WordPress

世界及び日本でのシェアNo1のCMS「WordPress」は、ブログ運営に便利な機能を多数搭載したプラグインなどもあり、ブログやメディアサイトの運営に適しているといえます。

アップデートを重ね、以前よりも軽く、高速化はされてきてはいますが、動的にページ生成されるため重くなりやすく、アクセス集中に弱いといったデメリットがあるため、複雑な構造や大規模サイトの運営では注意が必要です。

また、シェアNo1であることから、数あるCMSの中でも攻撃対象となりやすいため、こまめなアップデートを運用スケジュールに加えるこが必須となります。

a-blog cms

「a-blog cms」は国産のパッケージ型CMSです。
名前の通り、ブログやメディアに必要なユニット(本文に挿入可能なパーツ)が多く、自作ユニットも追加出来るなど、細かな装飾が可能。 
国産なので、日本語サポートがしっかり付いているのも魅力の一つです。

簡単にサクサク作れてしまい、機能も充実しすぎているために無駄な装飾を付けすぎてしまいバランスの悪いサイトとなってしまうことがあるので要注意。
a-blog cmsを導入される場合は、サイト設計はしっかりと行い利用する機能をある程度確定させておきましょう。

Movable Type

もともとブログツールとしてスタートした「Movable Type」は、ブログやメディア運営に適したCMSの一つです。

「WordPress」と違い、静的なページ生成を行えることから、アクセス集中時も素早くWEBページを表示することができるなど、安定したサイト運営が可能。
CMSを動かすプログラムとコンテンツを表示するHTMLなどの出力先を別々に設定するシステムがあり、これによりサーバー攻撃に遭いにくく、セキュリティ面でも安心です。

デメリットとしては、有料のパッケージ型であることと、拡張性を高めるためのプラグインが少なく、有料のものが多い点です。細かい機能を追加したい場合は、独自で開発をする必要が発生し、コストが割高となることもあります。

個人事業・個人店舗サイト

Wix

「Wix(ウィックス)」はイスラエルに本社を置くWix社が提供している、ブログ感覚でホームページを作成できるクラウド型のCMSです。
特徴は、ドラッグ&ドロップのみでWEBサイトを完成でき、特別なプログラミング知識が必要なく、無料でもホームページが簡単につくれることろです。その便利さから、国内ユーザーも増えてきています。

簡単な予約やECシステム設定しやすく、急ぎで事業を開始したい人などに人気です。
1ページだけの簡単な紹介サイトを作りたい、メニューと店舗所在地の数ページだけといった用途におすすめ。

無料版では独自ドメインの取得出来ず、Wixの広告が表示されるなど機能が制限があるほか、一度テンプレートを決定したら、別のテンプレートへの変更が出来ないといった欠点があるため、正しくテンプレートを選択することが重要になります。

Jimdo

小規模なサイトは独自サーバーを持たない、クラウド型がおすすめになります。
ジンドゥー(Jimdo) は、ドイツ生まれのクラウド型CMSではのありますが、日本ではKDDI系列の企業がサービス展開とサポートを担当しているので安心。

サポートサイトが充実していて、全国にJimdoハウツーを教えてくれる「JimdoCafe」が存在しています。

無料版のほか、サイト規模に応じた有料プランが2つ用意さえています。
Jimdoも無料版は独自ドメインが取得できない、SEOの細かい設定不可など機能制限があります。
無料でお試し後にアップグレードで有料とした場合は、支払は月単位が無く1年分となるので、注意。

Movable Type.net

クラウド型CMSの「Movable Type.net」は、サーバー準備も難しく、パッケージ版までは手が出せないが、商品紹介ページなどあるていどの構造化やフォームなどが必要なサイトに適しています。

パッケージ版「Movable Type」とほぼ同じ機能が利用でき、独自ドメイン設定や常時SSLも手軽に設定ができます。

デメリットとしては、14日間の無料トライアルしかなく、無料版が無い点です。
また、機能を使いこなすためには、カスタムフィールドなど少し専門的な知識も必要となります。

大学・研究機関・大手企業サイト

Drupal

「Drupal(ドルーパル)」はオープンソースCMSですが、専門のセキュリティーチームが存在し、24時間365日対応と、セキュリティが強固と言われていいます。
大規模サイトの管理と運営を目的として開発されている面があり、多言語対応にすぐれていることなどから、各国のグローバル企業や政府機関に導入されています。

また、承認ワークフロー機能があり、グループ単位での権限設定が可能なことから、大きな組織での運用に適しています。

汎用性が高すぎるため、開発前にしっかりと要件定義に時間を掛ける必要があることと、システム開発に若干の時間を要するところがデメリットの一つです。

Concrete CMS (旧 concrete5)

「Concrete CMS (旧 concrete5)」 はサイトマップ管理がしやすく、固定ページ中心となる企業サイトにおすすめのCMSです。
Concrete CMS (旧 concrete5) は海外で開発がスタートしオープンソースとして公開され、日本語版は日本法人を中心としたユーザーグループにより、リリースが行われています。

旧名のconcrete5という名称の通り、コンクリートブロックを積むような直感的な操作でコンテンツを作成・編集でき、プラグインを追加しなくても豊富な機能が利用できるところが特徴です。 

オープンソースのため、無料で利用できますが、企業サイトに欠かせないパーツが基本機能でそろっていて、サイトの情報量をしっかり担保できる点が魅力。
デメリットとしては、ブログやメディアサイトのように毎日毎時新しい投稿を追加するといった用途には向いていないことと、安全性の担保はユーザー側でもしっかりと行わなくてはいけない点です。

PowerCMS

国産CMSの一つ、「PowerCMS」にはクラウド版もありますが、そこそこの規模があり、信頼性が必要となるサイトでは、パッケージ版がおすすめです。 
PowerCMSもMovable Typeと同様に、静的ページ出力が可能で、セキュリティも強固であることから、国内の大手企業や大学などで広く利用されています。

機能が充実していて、システムの細かな管理権限付与や公開承認設定、データの一括インポートのほか、Webサイトの修正などもしやすい作りとなっているため、CMS導入後の管理コストが抑えられるCMSです。

欠点は、サーバーへのインストール時にコマンドでの細かな設定入力が必要となるため、サーバー知識が必要になること。そのため、自社で手軽に導入といったことが難しく、専門知識を持ったプログラマーや業者への依頼が必須となり、他のCMSよりも立ち上げまでに手間がかかります。



今回ご紹介のCMSは以上になります。

いかがでしたでしょうか?
皆さまの用途にマッチしたCMS情報はありましたか?
今回の情報が、少しでも皆さまの参考になりますと幸いです。

また、弊社のCMS構築としては「Movable Type」のイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、紹介した用途のほか「多言語」「複数ドメイン」「会員向け」といったご相談や「こんなCMS使いたいけど出来る??」などなど、、、CMSオタクなディレクターに、新しいもの好きなエンジニアなどがおりますので、CMSのあれこれをお気軽にご相談ください
サイト運営での課題やWEB担当者様のご要望に最適なCMSを提供させていただきます。 

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