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【いい映像はいい足元から】ビデオ三脚の基本的なセッティング方法について現場の人が話します

Posted by MONSTER DIVE

こんにちは! LIVEプロダクション事業部のREOです。

今回は、ビデオ三脚を使用する際の一番基本的な部分、「置き方」についてお話ししたいと思います!
とは言え、これだけでも結構ニッチな世界、各会社やカメラマンによってもルールや手法は様々あります。
あくまでも一つの参考に、という前提で読んでいただけたらと思います!

三脚の向き

ビデオ三脚を置くときの向きは、カメラマンから見て三脚の脚がYの字になるように置くのが良いというのが一般的です。
理由としては、脚と脚のあいだの部分にカメラマンが入ることで、操作をしやすいからです。

三脚の向き

もし仮に、逆Y字に置いてしまったらどうでしょう。
カメラマンの股の間に三脚の脚が来てしまうので、大きな動きなどが制限されてしまいます。

三脚の置き方NG例

また、Yの字に設置することで、撮影する対象の高さがある時に、脚立や箱馬などに乗っての撮影ができるというメリットもあります。

箱馬に乗って高さを調整

三脚の高さの上げ方

三脚は一般的に上段と下段の2箇所で高さ調節ができるものが多いです。
その時に、目的の高さまで三脚を伸ばすのに、上段から先に上げるべきか、それとも下段から先に上げるべきか、というのが、一つ大きなルールが分かれるポイントです!

ここでは弊社で所有している「Libec RS-250D」という三脚を例に見てみましょう。

まずは、上段から先に上げる場合、三脚を伸ばした状態でも下段には脚のポールが3本残っており、安定感が高いと言われています。 また、全体の重心も下に落ちるので、パンした時などの細かいブレが伝わりづらくなります。

Libec RS-250D

次に、下段から伸ばした場合、下段を先に伸ばすと三脚の脚は1本になり、重心も全体的に持ち上がります。

Libec RS-250Dの高さを調整

これだけ見ると、デメリットしか無いように感じるかと思いますが、実はそうではありません。

配信の現場では、一人のカメラマンが複数台のカメラを操るということも少なくありません。
もしそのような時に、急遽もっとカメラの高さを上げたいということが発生した場合、下段から先に足を伸ばしておくことで、手元の操作だけでクイックに対応ができるようになります。

手元の操作でクイックに対応

反対に、上段から先に上げておくと、一人で高さを上げることが困難になります。
※写真の上げ方はカメラが倒れる危険があるのでやらないようにしましょう。

現場に合わせた使い分け

結論としては、その現場ごとの特性に合わせた使い分けが大事、ということになると思います。

弊社での事例でも、例えば「クロマキー背景+演者さんは座って動かない」といった場合など、より安定感を求めたセッティングにすることもありますし、よりクイックに対応することが求められる可能性のある現場では、それに合わせたセッティングにしたりもします。

クロマキー撮影の現場

高さの調整

まとめ

今回はビデオ三脚の置き方という基本的な部分のお話をさせていただきましたが、次の工程として「バランスを取る」というのが重要になってきますので、それはまた次回の記事で書きたいと思います。

ライブ配信の現場では、どの機材を使用してどのように配置して、というのは、やりたい事に合わせて、何十通りも方法がある中から最善の手法を選択して使い分けることが大切になってきます。

ライブ配信に興味がございましたら、ぜひお問い合わせください!

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