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SRTを用いた映像伝送:海外中継編

Posted by RYT

こんにちは。LIVEプロダクション事業部エンジニアのRYTです。
みなさんは映像伝送はお好きでしょうか。

今回はSRTを用いた映像伝送について書いていこうと思います。

QUINTET.5とは

つい先日の話ですが、QUINTET.5という格闘技のイベントが、UAEはドバイで行われました。

本題のSRTの話の前に、映像伝送と同じくらい格闘技も好きなので、QUINTETについて軽く話をさせてください!

QUINTETは、レスリングをバックボーンにもつ桜庭和志氏によって旗揚げされたイベントで、打撃禁止、組技や寝技オンリー、また勝ち抜き制の団体戦で行われるルールになっています。

自分はMMAの試合を観ていても、派手なパンチやキックでK.Oをとるよりも、極技でサブミッションを狙っていく選手が好みなので、このルールはとてもみごたえがあり、毎イベント楽しみにしています。

団体戦という部分も、戦略性に幅を持たせています。 blog_251107_pic001.png QUINTETのグラップリングしているようすを模したロゴ。MDの牙が噛み合うロゴに似ててシンパシーを感じます

今回行われたQUINTET.5では、「レジェンドたちの再会と未来への継承」がテーマということで、桜庭和志やボブ・サップなどの往年のレジェンドが監督として新進気鋭の選手たちを率いる構図が格闘技ファンの胸を熱くさせたのではないでしょうか。

ハーフタイムショーで行われた須藤元気氏(WORLD ORDER)のパフォーマンスも非常によかったです! blog_251107_pic000.PNG WORLD ORDERの皆さんと弊社岡島

長くなりそうなのでこの辺までにしておきます。

UAEからの映像を国内外に送出する仕組み

こちらの配信を、日本国内はLemino、国外プラットフォーム(米国/韓国)での実施ということで、MONSTER DIVEではこの中継部分を今回担当いたしました。

UAEに赴き、現地プロダクションチームと連携して映像を日本国内へ送る班、中継拠点をMONSTER DIVE 乃木坂スタジオとし、UAEから送られた映像を適切に処理し、日本向け、海外向けへとそれぞれ配信していく班の2班行動で実務に当たりました。

適切に処理し、という部分が話の主になってくる部分です。

拠点のMONSTER DIVEスタジオからは、AWS MediaConnectでSRTサーバーを用意し、韓国のプロダクションチームと米国のプロダクションチームにそれぞれ送出。

冗長性を図るため、Main/BackUpをリージョン違いでサーバーを立てました。 blog_251107_pic002.png 超簡易的にすると構成図はこのような感じ

ドバイからは、現地のプロダクションが用意したSRTサーバーの映像を受信しにいく形式
これも冗長化や、国際中継で使いやすい素材を受けられるように、Dirty/Clean/Beauty-Camで手配してもらいました。

さらなる代替案として、TVU Oneなどの伝送機材も日本から持ち込みました。

実は現地の会場にあるインターネット環境が、ADSL回線だったということが現地入りしてから判明したのですが、このような不安定なネットワークにおいてもパケットロスが少なくて済むのがSRTの強みです。

また、遅延も非常に少ないので、現地とスタジオでVoIP接続しながら互いの現在の進行、次の流れなどを報告し合いながら進められるのも非常によいです。

AWSのMediaConnectはUIや操作性が直感的で、わかりやすくオペレートできるとともに、通信量について、従量課金制ではあるものの、比較的安価ですので、コストパフォーマンスにも優れています。 blog_251107_pic003.png AWS MediaConnectの操作ページはこのような感じになります

このように、海外中継も得意としているMONSTER DIVEのLIVEプロダクション事業部です。 海外出張が大好きなMONSTERsがたくさんいるので、案件のご相談などぜひお待ちしております。

最後は現地からのアラブ感あふれる写真でお別れにしたいと思います。 ご覧いただきありがとうございました! blog_251107_pic004.PNG 現地プロダクションの中継車の様子。ATEM & vMixでのOPですね

blog_251107_pic005.jpg リングサイドKAKKEEEE!!!!

blog_251107_pic006.PNG 現代版アラブの夜

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