こんにちは、よく人の机にウルトラマンのプラモを置いているLIVEプロダクション事業部のKRIです。
MONSTER DIVEに入ってあっという間に1年ちょっとになりました。
この1年間色々やりましたが、今回は最近やったことを話したいと思います。
先日、ゲームのリリース直前配信にて、美術セットのデザインおよび制作をMONSTER DIVEが担当しました。
ゲームのダークな世界観にあわせるために、外部スタジオのセットをベースにして、そこへさらに装飾を追加することになったのですが、ある日、YRIさんから「このフルーツたちの色は明るすぎてちょっと使いにくいかも、色をくすませたい」という相談が来ました。
もしかしたら、YRIさんが机に置かれたウルトラマンのプラモを見て『このウルトラマンが完璧に塗装されたから、フルーツも塗装できるじゃん!』って思ったのかもしれません。
※あくまでわたしの妄想です、実際YRIさんの感想ではありません
突然のオーダーに驚きましたが、現場までの日が近いので、いったん社内で使えるものを探し、黒のスプレーと掃除用のThinner(シンナー)があったので、試してみることにしました。
最初は距離を離してスプレーしてみましたが、スプレーの粒子感が自分的にいまいちでした。
そこで今度はスプレーの塗料をコップに出して、Thinnerで薄めて、ティシューでフルーツたちにつけてみたら、いい具合にくすんだりんごが完成しちゃいました。
右上が加工前のりんごで左下が加工後のりんごです
ちょうどゲームの世界観ともマッチさせることができたようで、OKをいただきましたが、自分的に黒は暗すぎかな? とも思ったので、残りのフルーツには自分が持っているグレー塗料で、またTinnerに薄めして加工することにしました。
これがいちごのBefore・Afterです。
黒よりいい感じに暗めの色になりました。
当日はこんな感じでセットが組まれました。馴染んでいます!
まるで中世ヨーロッパの王侯貴族の晩餐会の感じが出ているんじゃないかなと思います。
わたしが担当したのは、食卓にリアリティと彩りを加える果物の塗装です。
それ以外の空間を埋め尽くす圧倒的なプロップ類は、同じLIVEチームのSTMさんとTKRさんが、時間のない中で見事に選定と配置を完了させました。
これぞまさにチームワークの賜物です。
まさか趣味のプラモデル作りで培った塗装スキルが仕事に役に立つとは思ってなかったです。
これまでは、ここまでのクオリティの美術セットを自社で一から作り込むことはありませんでした。
しかし今、LIVEチームは、このような複雑で重厚な世界観を実現することができるようになりました。
配信技術はもちろんのこと、美術込みでご依頼可能ですので、お気軽にご相談ください!