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創業17年目を迎えるMONSTER DIVEの新たな挑戦について

Posted by OST

取締役のOSTです。

MONSTER DIVEは今期、17年目の事業年度を迎えています。このタイミングで、私たちが進めている新たな挑戦について、お伝えしたいと思います。

MONSTER DIVEは創業から16期連続で黒字を達成しており、非常に安定した経営を続けています。これは大変誇らしいことであり、全員で築き上げてきた素晴らしい成果です。日頃から事業を牽引してくれているマネジメントメンバー、そして何より、日々現場で力を発揮してくれている社員の皆さんに心から感謝します。

しかし、私自身のこれまでの経営経験から、安定している時こそ、次の一手を考えるべきだと強く感じています。 過去に私は、急成長した市場が予測不能な速さで瓦解していく様や、会社が一つの事業に依存することの危うさを何度も目の当たりにしてきました。順風満帆に見える時でも、水面下では常に次の流れに備えておく必要があります。

そこでMONSTER DIVEは、次の成長ステージに進むための新たな挑戦として、企業や事業の買収(M&A)を本格的に開始することにしました。 blog_250801_001.jpg

なぜ、M&Aという選択肢なのか

もちろん、社内から新しい事業を生み出すことは素晴らしく、エキサイティングなことです。私自身もその楽しさを知っています。しかし同時に、それがどれほど苦しく、そして難しい挑戦であるかも身をもって理解しています。

そして、このM&Aという戦略は、近年の市場環境の変化によって、以前よりもずっと身近で現実的な選択肢になったという背景もあります。

ここ数年で、日本のM&Aを取り巻く環境は大きく様変わりし、非常に活況を呈しています。 その大きな要因が、M&Aマッチングプラットフォームの台頭や、アドバイザリー業務を担うFA(ファイナンシャル・アドバイザー)の増加です。かつては人づてや金融機関経由で水面下で探すのが常識だった買収先が、今ではオンライン上で、それも驚くほどの数、見つけることができるようになりました。データとしても、昨年2024年のM&A件数は4700件超と、この10年で倍増しました。 blog_250801_002.jpg

事実、私自身も、これらのプラットフォームに掲載される新着案件をチェックすることが毎日の日課になっています。そこには、素晴らしい技術やサービスを持ちながらも、後継者不足などの理由で譲渡を考えている企業や事業が数多く存在します。

つまり、優れた事業と出会える機会が、かつてないほど増えているのです。

違うアプローチからの貢献を目指す

代表のオカジマが持つ「0→1」で事業を生み出す力はMONSTER DIVEの宝です。

その役割分担の中で、私は少し違うアプローチで会社の成長に貢献したいと考えています。それは、私が持つ経験を活かし、バランスシートを使って会社を伸ばしていくこと。少し格好つけて言いましたが、要は財務戦略を駆使して成長をドライブすることです。これを(勝手に)私の役割だと自負しています。

そして、この戦略はすでに机上の空論ではありません。

本年5月に、私たちが持つWeb制作やメディア運営のノウハウと非常に親和性の高い、ある事業の買収を実行しました。

M&Aにおいて最も重要なのは、契約書にサインをした後、つまり買収後に何をするかです。これをPMI(Post Merger Integration:買収後の統合プロセス)と呼びますが、ここでの舵取りこそが成功の鍵を握ります。買収はゴールではなく、本当のスタートラインなのです。

買収にあたり、元の事業を運営されていたチームからは非常に丁寧な引き継ぎを行っていただきました。その引き継ぎ期間を終え、現在はMONSTER DIVEのメンバーが主体となって、事業運営と日々のオペレーション改善に取り組んでいます。

M&Aで活きるMONSTER DIVEの地力

ここで早速活きているのが、MONSTER DIVEが長年の受託開発で培ってきた、丁寧で効率的なオペレーション能力です。

例えば、これまで属人的なノウハウに頼っていた業務プロセスを一つひとつ分解し、私たちの得意なプロジェクト管理の手法を用いて見える化する。見えてきた数値を、週次でレビューしながら高速で改善サイクルを回していく。

こういった、MONSTER DIVEにとっては当たり前のオペレーションを一つ導入するだけでも、事業の課題は明確になり、現場の生産性は着実に向上し始めています。素晴らしい可能性を秘めた事業に、私たちの事業を磨き上げる力を掛け合わせることで、まさに1+1を3にも5にもしていく。これが私たちのM&Aの基本的な考え方です。

おかげさまで、この取り組みの成果は少しずつ数字にも表れ始めており、事業は確かな成長軌道に乗り始めました。

MONSTER DIVEは、M&Aという新しい武器を携え次のステージへ向かいます。 これは、一部の経営陣だけが進める話ではありません。新しい事業、新しい仲間と関わる中で、MONSTER DIVEで働く仲間にとっても新たなキャリアの可能性や、刺激的な経験が生まれるはずです。

この新しい挑戦を、ぜひ一緒に楽しんでいきましょう。 今後のMONSTER DIVEにご期待ください。

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