2025年1月から執行役員からマネージャーになったARKです。
元から兼務をしていたので、デザインチーム、エンジニアリングチームのマネジメント自体は行っていたのですが、全社的なところから自分の強みをもっと活かしてチームを成長させることの比重を高めろ。というミッションのもと、AI前提のワークフローを日々妄想し、ちょっとずつではあるのですが、実践的なところをチームに落とし込んでいる真っ只中です。(前向きな話です)
今回は、そんなチームでの取り組みを少し紹介したいと思います。
まず前提として、AIは 「誰でも何かを作れる時代」 を実現しましたが、人が不要になることはないと思っています。
AIの習熟度が効率化や売上貢献などの個人の数字にもハッキリと表れるため、デザイナーやエンジニアの人は職が無くなるのじゃないか?という不安は当然だと思います。
確かにAIが自立して自動で制作を進めることはできますが、品質・ガバナンス・持続性 といった機能面以外で重要なファクターへの気配りはできていません。
そのため僕としては、AIは人を不要にするわけではなく、チームの結果を増幅させるものだと思っています。
もちろんそれにはステップがあり、AIと一括りにされがちですが、例えばエンジニアでの活用を一つとっても下記のようなステップがあります。
僕がよく話しているのは、上記フェーズ3の段階になっても「100%」の期待に「120%」の結果で応えるためには 0→1と9→12はヒト が必要になると思っています。
デザインチームでは、画像生成のみならず、デザインの壁打ち、デザイン検証、パターン量産などをメインに使用し、エンジニアリングチームでは、上記のコードアシスタント、AIエージェントを中心に、コードのテストや検証、設計の壁打ちにも使用しています。
使用しているLLMとしては、2025年8月現在で、LLMはGemini、ChatGPT、Bedrock、GitHub Copilotを契約しており、サービスとしてはGitHub Copilot Agent、Cline、Claude Code、Gemini Cli、Gem、NotebookLM、Codexなどが使用できます。
おそらく数か月後1年後にはまるっきり違うものを使っている可能性が高いので、敢えてこのときこれ使っていたなぁ。と振り返るように具体的に書いておきます。そのぐらいAI業界の波は速いので置いていかれないように必死。
ちなみにこのブログの挿絵は、1年前に書いたブログの挿絵とほぼ同じようなプロンプトで作成したのですが出来栄えが全然違う。
※ AI(LangChain v0.2)をTypeScriptから触る(導入編)
どうやって共存していくか。ですが、他でも言われていますがAIは 365日24時間動ける知識を持った新人部下 だと考えています。馬力と知識はあるが、まだどの方向性に具体的に進めばいいのか。具体的に何を使ってやるのか。具体的に何の結果を出せばいいのか。など 具体的な指示やフィードバックをしてあげないと迷走することが多々あります。
新入社員だろうが、アシスタントだろうが、すべてのメンバーに自分の部下が出来たと思って、自分の手足のようにいかに自分の思う通りにAIを動かしていくか。AIをマネジメントしていくかが今後のチーム全員の課題だと思っています。
上記の通り必要になってくるスキルセットが変わってくるので、手を動かして制作する側のメンバーもさらに言語化(ドキュメント化)、設計力、テスト力が必要になってきます。そのために今期は各チームのアクションプランにそのあたりを盛り込み期初から進めている真っただ中です。何に賭けるか。 というワードが飛び交っていますが、どれか1つではなく、用途などによりその瞬間瞬間で何を使うか。という引き出しをいくつ持っているか。が大切になってくると思います。
さらに、デザイン、エンジニアリングチームだけでなくもっと上流工程のディレクションチームやプロデュースチームとの連携をいかにシームレスにするか。またWEBプロダクション事業部としての業務フローのリビルドが否が応でもせざるを得ないタイミングです。さらにLIVEプロダクション事業部も含めて全社的にワークフローはリビルドされるのではないでしょうか。本当に色々と変化が生まれるのは楽しみでしかありません。
情報に追われているイマは危機感しかないですが、次回のこのBlogでは、ここからこう変わったというのを報告できたらいいなと思っています。個人的にはGoogleのOpalが気になっているので、早く日本でもリリースされてほしい。
※ただ少なくともMCPは使えるようになっていてほしいが。。
こんな挑戦を進めているデザインチーム、エンジニアリングチームですが、まだまだ一緒に成長する仲間を募集しています。「この人と仕事したい!と思ってもらえるかどうか。」この前代表の岡島とも話をしたのですが、まだまだ人間力が必要なチームです。少しでも興味を持っていただけたならば、気軽に求人情報ページからお問い合わせください。
一緒にモノづくりしませんか?
最後に、上記はあくまで僕個人の意見であり、会社を代表するものではありませんのでご容赦ください。