こんにちは!今年4月に入社したLIVEプロダクション事業部ディレクター/プロデューサーのTKRです。MONSTER DIVEに入るまでは、テレビ番組の制作会社でバラエティ番組の制作に携わってきました。
まだ入社して半年ですが、この間に様々な配信・イベントの現場を経験しました。そんな私が感じたテレビ・バラエティ制作とは違う3つの新常識をご紹介します。
もしテレビ番組制作、バラエティ制作から配信・イベントの世界に飛び出してみよう!という方がいれば、参考にしていただければと思います。 ※決してどちらの常識が正しいとか正しくないとかではありません!
テレビ番組の制作で、一番最初に必要なのは企画です。
テレビ局からの募集があって制作会社が提案する場合もあれば、テレビ局のディレクターが局内で通した企画を制作会社と一緒に作る場合もありますが、とにかく「企画」がなければ番組制作はスタートしません。
一方、配信・イベントで最初に必要なのは要望です。
「映画の舞台挨拶を配信したい!」「ゲームの周年イベントを盛大にやりたい!」というクライアントさんからの要望からスタートします。テレビ番組を企画した段階では、視聴者の「要望」はまだ発生していません。
熱いテレビマンたちの「こんなことやったら面白い!初めての映像を撮るぜ!」という情熱と狂気によって、まだ誰も「欲しい!見たい!」と手を挙げていないのに作られます。
一方、配信・イベントでは必ず「やりたい」というクライアントの要望があり、そのニーズに応えるところからスタートします。要望があってから、内容(企画)をつめていくわけです。
テレビ番組制作では、スタッフの役割は徹底的に縦割りです。
挙げ出したらキリがないですが、すべてのタスクに職人がいます。
※余談ですが、ドラマ撮影をメインにしている技術チームと仕事した時に「フォーカスをあわせる担当の人」「色味を調整してカメエラのRECを回す人」がいて、なんじゃそりゃ!って思った経験があります。
一方、配信・イベントでは役割が横断的です。
ある現場でカメラマンだったスタッフが次の現場では配信管理を担当したり、音声スタッフが配信用のBGMやSE選定まで行うこともあります。ゲームイベントでは、テクニカルスタッフがゲーム用PCの設定まで担当することも珍しくありません。
制作スタッフである私も、ある日はフロアD、ある日は配信管理、ある日は美術周りを担当することがあります。
テクニカルのKRIさんが小道具を制作しているブログもあるのでコチラをチェックしてみてください。
テレビ時代の「この仕事はこの人に!」という常識が、配信・イベントでは大きく変わります。
テレビ番組では視聴率が最重要の評価指標です。
視聴率は、調査対象となる世帯や個人の中で、ある時間帯にどれだけの割合がその番組を見ていたかを示す相対的な指標です。放送時間が限られ、同時間帯に複数番組が放送されるため、どの番組が多くの視聴者を獲得できたかを競います。
一方、配信・イベントでは視聴数・来場者数という"人数そのもの"が重要です。さらに、そのお客さんが「楽しめたかどうか」という体験の質も重視されます。
つまり、テレビの評価が相対評価だとすれば、配信・イベントの評価は絶対評価。
自分たちが提供した体験でお客さんの笑顔や反応を直接見られるのは、配信・イベントならではの魅力であり、お客さんの笑顔こそが絶対的な評価です。
テレビ番組と配信・イベントでは、スタート地点、チームの構造、評価指標のすべてが異なります。
一見まったく別の世界に見えますが、どちらも感動や驚きを届けたいという目的は共通しています。
自身もまだ新しい環境に身を置き、テレビ時代の経験を活かしつつ、配信・イベントならではの価値観や制作の進め方を吸収している真っ最中です。
違いに戸惑うこともありますが、その違いこそが新しいアイデアや手法を生む源になっていると感じます。
新常識のもとで一緒に戸惑いながらも、直接お客さんに感動を届けたいという方がいらっしゃればコチラからご応募ください!