エンジニアの皆さん、こんにちは!
MONSTER DIVEでマークアップエンジニアをしております、AMYです。
毎日、タイムラインを眺めればAIのニュースばかり。少しだけAI疲れを感じつつも 新しいツールや大型アップデートの通知が来ると「また面白そうなのが出た! 触りたい!」と血が騒ぐのも事実です。
「AIの力で、どこまで開発フローを高速化できるか?」
これは 2025 年のエンジニアに課せられた最重要テーマだと感じています。
実際にさまざまな AI ツールを試してみると、単純作業は AI に任せ、私はよりクリエイティブな工程へ集中 できるようになりました。
今や AI は "インフラ" 同然。そこで今回は、私が現場で使い込み「これは本当に使える!」と感じた コーディング特化 AI 7 選 をがっつり紹介します。気になるものがあればぜひ試してみてください!
以下で紹介する各種AIのアップデート情報、料金形態については 2025/6/11時点の最新のものを反映しております。 なお、AI の進化は日進月歩です。ご利用の際は公式サイトやリリースノートで最新情報を必ずご確認ください。
もはや私の相棒レベルのコーディングアシスタント
公式サイト: https://github.com/features/copilot
開発元: GitHub(Microsoft) x OpenAI
動作環境: IDE プラグイン (VS Code / IntelliJ / Neovim) + CLI / Web ベースの Workspace モード
活用例: マークアップやコンポーネント設計を日本語指示で一括修正
最新アップデート: 2025 年 5 月 - GitHub Copilot Workspace 一般公開、エージェント機能と統合
GitHub Copilot は GitHub と OpenAI が共同開発した IDE ネイティブ な AI コーディングアシスタントです。
VS Code・IntelliJ・Neovim など主要 IDE にプラグインを提供し、入力中のコードをリアルタイム解析。適切な 補完/コメント生成/リファクタリング提案 を提示してくれます。
まさに「人間が書く前に、コード提案を出してくれる」頼れる相棒です。
今年実装された エージェントモード が革命的でした。
自然言語で「認証機能を Next.js で実装し、テストも追加して」と頼むだけで
という流れを 完全自律実行。
さらに Model Context Protocol(MCP) により、外部 CI/CD や Slack 通知とも連携可能です。
プラン | 価格 |
---|---|
個人 | $10 / 月 または $100 / 年 |
ビジネス | $19 / 月(1ユーザー) |
エンタープライズ | $39 / 月(1ユーザー) |
自動でテストも書いてくれる、賢いエージェント
公式サイト: https://cline.bot/
開発元: Cline Inc.
動作環境: VS Code 拡張機能(クラウド or ローカル LLM)
活用例: 日本語チャットでテスト駆動開発を自動化
最新アップデート: 2025 年 5 月 - .clinerules に GPT-4o 対応が追加、モデル設定の柔軟性向上
Cline は VS Code 拡張として動作する 自律型 AI エージェント。リポジトリ全体を解析し、コード生成・テスト作成・リファクタリング・パッケージ管理 までワンストップでこなします。Git 操作も自動化でき、ブランチ作成からコミット、PR まで自動で完了してくれる賢いエージェントです。.clinerules
でプロジェクトの規約を日本語で定義し、 独自のルールベース運用が可能です。また、使用するAIモデルを切り替えることでコストを最適化できます。
.clinerules
で「日本語でコメントを付ける」「必ずテストを書く」など独自ルールを簡単設定 # Cline開発用ルール設定 (.clinerules) [global] language = "ja" # 日本語コメントを優先 comment_level = 3 # コメント詳細度 (1-3) auto_test = true # 生成後に必ずテスト実行
従量課金制(使用するAIモデルのAPI料金がかかる)
AIモデル(LLM) | 特徴 |
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GPT-4o / o3 | 最高精度・高コスト |
Claude Opus 4 / Claude Sonnet 4 | 長文コンテキストに強い |
Gemini 2.5 Pro | 速度・コストバランス◎ |
ローカル LLM | 機密保持◎(性能は環境依存) |
Cline の利用規約(最終改訂 2025/6/6)によると コードの所有権はユーザーに残るものの、サービス運営・改良・法令順守のため Cline が広範に利用できる権限を持つ点に注意が必要です。 自ホストしない限り入力/出力トークンやテレメトリーが Cline に送信されます。 Seat 課金プランを契約すると、モデル学習へのデータ利用は購読期間中停止できます。 規約は随時更新されるため、改定通知メールやリリースノートをこまめに確認し、最新の取り扱い方針を把握しておきましょう。
"いつもの VS Code" が AI をまとい、効率的なコード編集をサポートしてくれます。
公式サイト: https://cursor.sh/
開発元: Cursor Technologies
動作環境: デスクトップ IDE (VS Code 互換)
活用例: 選択コードを"/explain"→即日本語解説
最新アップデート: 2025 年 6 月 4 日 -- v1.0.0 正式リリース(BugBot・Jupyter 対応など)
Cursor は VS Code 互換の AI 統合エディタ。普段のエディタ感覚を崩さず、コード生成・一括変換・チャット相談までワンパッケージで提供します。エディタ上で「/fix」などコマンド的に呼び出して、インライン AIが使用できるのはもちろん、プロジェクト理解力がすごいので全ファイルを読み込んで文脈を踏まえた提案をしてくれます。また、チャットサイドバーが備わっており、エラー調査や公式ドキュメント検索を自動化することが可能です。
また、6月7日には v1.0.1 の小規模アップデートも配信され、安定性と応答速度が改善されています。
プラン | 価格 |
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Free | 無料(1日 50 メッセージまで、GPT-4o 使用可) |
Pro | $20 / 月 |
Business | $40 / 月 |
プロジェクト全体を俯瞰しながら、嵐のようなタスクをスマートに捌いてくれるエージェント型IDE
公式サイト: https://windsurf.ai/
開発元: Codem
動作環境: VS Code ベース IDE+AI ターミナル
活用例: 思考フローでタスクを自動チケット化
最新アップデート: 2025 年 3 月 -- 画像→コード機能 β公開
Windsurf は「Agentic IDE」を掲げる次世代エディタ。VS Code ベースながら、独自概念の フロー で開発者の思考を可視化し、AI が先回りサポートします。思考フローマップの利用で、タスク依存をグラフィカル表示できます。AI ターミナルが備わっているので、シェル操作を自然言語で指示することが可能です。 また、画像を見てコードに起こすことが可能で、UI モックを貼れば、対応する HTML/CSS を自動生成してくれます。 なお、「画像→コード機能」は現在も β 提供中であり、Figma やスクリーンショットを読み取って HTML/CSS を生成する用途に活用できます。対象は Pro プラン以上です。
プラン | 価格 |
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Free | 無料(プロジェクト 1 件まで) |
Pro | $15 / 月 |
Teams | $30 / 月(1 ユーザー) |
Enterprise | $60〜 / 月(1 ユーザー) |
ターミナルに一声かけるだけで、PR まで自動生成してくれる、コードの新時代を切り拓くAIパートナー
公式サイト: https://openai.com/index/introducing-codex/
開発元: OpenAI
動作環境: ターミナル CLI+GitHub 連携
活用例: "Laravel API を追加"→PR 自動作成
最新アップデート: 2025 年 5 月 -- 公開ローンチ
2025 年 5 月に ChatGPT に統合された ターミナル駆動型エージェント。GitHub と連携し、自然言語で「コード全体を見てバグと思われるところを修正して」と指示すると、30 分足らずで修正、 プルリクエストが自動作成されます。一文の指示から、テスト → ビルド → プルリクエストの作成までワンストップで実行してくれます。また、複数タスクをキューに入れることで、タスクの並列実行が可能です。家から会社へ来る前に、Codexに指示を出しておけば、会社に到着した時にはもうプルリクエストまで作成されているということですね。
プラン | 価格 |
---|---|
Plus | $20 / 月(Codex 利用可) |
Team | $30 / 月(1 ユーザー) |
Enterprise | お問い合わせ |
2025年6月に ChatGPT Plus ユーザー にも Codex の提供が開始され、Pro/Team/Enterprise だけでなく、Plusプラン(月額$20)でも Codex の利用が可能になりました。自然言語での指示による PR 自動生成やビルド実行、複数タスクの並列実行などの機能が利用可能です。
ターミナル直結の自律型開発パートナー
公式サイト: https://console.anthropic.com/
開発元: Anthropic
動作環境: ターミナル CLI 常駐+GitHub Actions+VS Code 拡張機能
活用例: 長文コメント付きリファクタ提案→patch 自動生成
最新アップデート: 2025 年 5 月 -- VS Code 拡張リリース、GUI IDE に対応
Claude Code は ターミナル常駐型 AI。claude
で起動すると、シェルに「自然言語シェル」が出現。プロジェクト全体を読み込み、チャット形式で ライブコーディング を進めてくれます。
最大 500k トークンの長文コンテキストで巨大 PJ も網羅可能です。オフライン実行モードで機密データも安心。また、観察モードでコマンドを実行せず提案だけ表示も可能です。
加えて、2025年5月、VS Code 拡張版 Claude Code がリリースされました。これにより、従来のターミナル操作に加えて、GUIベースの IDE でも Claude を活用できるようになりました。チャットUIからコード編集・差分生成・エラー調査などを一気通貫で行うことが可能です。
Claude Code の能力を *GitHub Actions* として呼び出せる公式アクションが登場しました。プルリクエストコメントにトリガーワードを入れるだけで、
といった処理を実行し、CI/CD の自動化レベルを一段引き上げ てくれます。
Anthropic 直 API / Amazon Bedrock / Google Vertex AI による認証を選択でき、既存 GitHub Actions とシームレスに統合可能です。
ベータ版は Claude Max ユーザーなら追加料金なしで利用できます。
プラン | 価格 |
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API 従量課金 |
Claude 3 Opus:\$15 入力 / \$75 出力(per 1M tokens) Claude 3 Sonnet:\$3 入力 / \$15 出力 Claude 3 Haiku:\$0.25 入力 / \$1.25 出力 |
Claude Pro | \$20 / 月(Claude 3 Sonnet 中心、トークン制限あり) |
Claude Max | \$100〜\$200 / 月(Claude 3 Opus、Actions / IDE 対応) |
ゼロからアプリを自動構築するブラウザベースエージェント
公式サイト: https://replit.com/
開発元: Replit
動作環境: 完全ブラウザベース(インストール不要)
活用例: 「イベント管理サービスを作って」と頼むだけで、ログイン機能付きアプリが完成
最新アップデート: 2024 年 12 月 -- 正式サービス開始
Replit Agent は、2024年12月に本格提供が始まった ブラウザベースのAI開発エージェント です。自然言語の指示だけで、本格的な Web アプリケーションをゼロから構築してくれる驚異的な自動化環境です。特にプロトタイピングに強く、アイデアを即形にできるため、思考と実装の距離が圧倒的に短くなります。
プラン | 価格 |
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Free | 無料(制限あり) |
Replit Core | $20 / 月 |
Teams | $35 / 月(1ユーザーあたり) |
Enterprise | お問い合わせ |
これらのツールを日常的に使うようになり、多くのメリットがありました。
もちろん、AIは万能ではありません。使う時に気をつけているポイントも共有しますね。
新しいAIツールが次々と登場する今、それらを積極的に試して使いこなすことで、開発の可能性は無限に広がります。面倒な作業をAIに任せることで、UI/UXの改善やアニメーション実装など、本当にクリエイティブな部分により多くの時間を割けるようになりました。
特にフロントエンドは技術の変化が激しい分野なので、AIをうまく活用して効率化を図り、空いた時間で新しい技術の学習に充てるという好循環を作れています。
皆さんも気になったAIはまずは無料版から試してみて、自分の業務に合うツールを見つけてください。きっとAIはあなたの片腕、良き開発パートナーになってくれるはずです。
MONSTER DIVEでは、AI活用ガイドラインと運用ルールを整え、随時アップデートしながら、AIを活かした業務プロセスの改善に取り組んでいます。
私の先輩クリエイターたちも、さまざまなAI活用を模索しています。ぜひ以下の記事も覗いてみてください。