先月の4月1日より、エンジニアチームのリーダーを務めさせていただくことになりました。 人生で初めて「役職」をいただき、あっという間に2ヶ月が経ちましたが、チームリーダーとしての理想像を模索する日々が続いています。
以前に投稿した個人として大切にしてきたかくあるべきという信念は変わらず持ち続けていますが、リーダーという立場になってからは、メンバー一人ひとりの成長支援や、組織として必要な仕組みの見直し・改善といった、メンバー時代とは違う視座を持ち、さらに引き上げねばとひしひし感じております。
今回のブログでは、その思考整理も兼ねて、この約一ヶ月で感じたことを少し書いてみようと思います。
MDでは、勉強会や1on1を通じて学習機会や対話の場を設けていますが、その際に話す内容が本当にメンバーの成長につながっているのか、自分のやり方は間違っているんじゃないのかと悩みながら日々向き合っています。
そんな中で、先日ある出来事にハッとさせられました。 JavaScriptのフロントエンド開発で詰まっていたメンバーからヘルプを求められ、ペアプログラミングで一緒に課題を解決しました。しかし後日、そのメンバーと話していてこのようなことがわかりました。
その場で解決はするが、何がどうダメだったのかの解説は無いから、その場限りの解決となって再現性がない
確かに僕は「こうしたら問題は解決する」と道しるべを示し、解決したことに満足してしまっていました。メンバーを育成するという観点に立った場合、結果がよくてもそこに至るまでのプロセスを大切にしなければ、本人にとってはよい結果とは言えないのでは、と思うようになりました。
チームリーダーに限らずすべての人がやったほうがいいと思っているのですが、よりよい組織づくりや業務改善のためには、分析をして次の改善を検討するのは必須だと思っています。
昨年度、WEBプロダクション事業部はありがたいことに忙しくさせていただき、過去最高の売上を達成することができました。 この大きな波を乗りこなし、達成できた要因は何だろうとメンバーにヒアリングを行いました。
その中で多く聞かれた声が「メンバーの進捗管理やスケジュール管理をしてもらえたこと」でした。確かに僕は、立場・役職など関係なく個々に持っているタスク・進捗を聞いてこうしたほうがいいんじゃない?とよく言っていました。自分では癖のようにやっていたことですが、それがチーム全体にとって有効だった ようです。
他には「わからないことを質問するのが仕事だから遠慮なく聞いてくれていいよ」というものです。 MDには異業種からの転職者や新卒のメンバーも在籍してチャレンジしてくれています。とはいえ、最初の半年~1年などは右も左もわからないことばかりで不安でしかないはずです。わからないことは自分で調べ自力をつけるのも大切ですが、特に0→1の部分については知っている人に聞くほうがトータル早く理解もでき効率的に進めることができると思っています。 これを伝えていたおかげでそのメンバーは、分からないことは聞いていいんだと認識が変わって気が楽になったと言っていました。
この分析を通し、結果的に自分がこれまで自然にやってきたスタンスは、チームにとってプラスになっていたのだと確認でき、大きな自信につながりました。
チームリーダーとしてはまだまだ力不足な点が多く、先輩リーダーから教えていただき自分が間違っていると気付かされることも多いので、こうして振り返りながら少しずつ学んでいけたらと思っています。
もし読んでくださった方の中で、何か共感できる部分や参考になる点があればうれしいです。 引き続き、一歩ずつでも仲間とともに成長していけるチームを目指して取り組んでいきます。