以前メンバーがご紹介したブログではプロンプターの「ハードウェア(機材)」について取り上げましたが、今回はそのプロンプターの中で動く「アプリ」についてご紹介します。
......と言っても、単におすすめアプリを紹介するのではありません。
今回は、現場にドンピシャなアプリを自分たちで制作までしてしまったお話です。
プロンプター用のアプリは既に世の中にいくつも存在しており、基本的な機能は十分に備わっています。ただ、実際の現場で使おうとすると、「ここがもう少しこうだったら......」と感じる部分もありました。
こうした細かな使い勝手や動線は、現場に立っているからこそ気づけるポイントです。「既存のツールに合わせる」のではなく、「自分たちの現場に合わせたツールを用意したい」という思いが強くなっていきました。
そこで活用したのが、生成AIの「Gemini」です。
私自身、コードは一切書けません。それでも、実現したい挙動や現場での動線を日本語で丁寧に伝えながらやり取りを重ねることで、少しずつアプリを形にしていくことができました。
そうして完成したのが、ブラウザで動作する単一のHTMLファイルです。
事前準備から本番運用まで、ひとつのファイルで完結できるアプリが完成しました。

ひとまず動くものができても、それで完成ではありません。オペレーターに実際に使ってもらい、現場の声を聞きながら即座にアップデートを重ねました。

実際に使ったオペレーターからは、こんなリアルな声が届きました。
「そもそも表示が乱れなくなりました!『書式クリア』もポップアップが出てきてわかりやすかったです。」
「行間調整、めちゃくちゃ欲しかった機能です!ありがとうございます!」
自分では気づかなかった使い勝手の課題も、実際に操作する人の声を聞くことで見えてきます。生成AIで形にするだけでなく、現場で検証し、フィードバックをもとに改善する。その繰り返しが、実用的なツールにつながったと感じています。
現在では、カメラ目線で話すインタビュー撮影から、音楽ライブの歌詞プロンプターまで、実際の現場での本番投入実績も着実に増えています。
実はこの開発、会社から指示されたわけでも、誰かに頼まれたわけでもありません。
MDが掲げるVALUESに「『頼まれシゴト』ではなく『ジブンゴト』にする。」という言葉があります。
「ここがこう動けば、オペレーターも演者さんももっと楽になるのに」。そんな現場の気づきを「仕方ない」と受け流さず、実際に行動へ移せたのは、MDの環境やカルチャーがあったからこそだと思います。
今回の経験で感じたのは、生成AIによって、プログラミングができなくても自分たちの仕事を改善するツールを生み出せるようになったということです。
大切なのは、コードを書く技術だけではありません。現場で何が起きているのか、どこを改善すれば使いやすくなるのかを理解し、課題を解決しようとする姿勢です。
今回ご紹介したプロンプターアプリが、当社のさまざまな現場で活躍するツールになればうれしいです。ご興味のある方や、実際の現場で使ってみたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!