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「場数」を言い訳にしない。カメラ4年目の僕がファインダー越しに見据える「その先」

Posted by AKI
「MONSTER REPORT」先輩モンスターたちが、仕事・就活・カルチャーについてリアルに綴るコラム

はじめに

今回のブログでは、自身が携わる技術や業務の中でも、特に「カメラ」というひとつの領域に絞って書いてみたいと思います。
配信エンジニアとして現場に立つ日常の中で、現在どのような意識でカメラを扱い、どのような壁にぶつかり、そしてその先に何を見据えているのか。
ひとつの専門スキルに向き合う思考の記録としてまとめていきます。

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同年代のプロたちへの「引け目」と向き合う

カメラに触れ始めて4年が経ちました。
現場での立ち回りや機材の扱いには慣れてきたものの、技術や現場の奥行きを知れば知るほど、胸の奥には常に拭いきれない葛藤が生まれます。何かを経験したことがない段階では、どうしても自分の狭い視野でしか物事を捉えられません。

かつては画面に映る映像を見て「自分にもこれくらい撮れるだろう」と高をくくっていた時期もありました。
しかし、実際にカメラを担ぎ、現場を経験し、技術の奥深さを知っていくにつれて、「過去の自分がいかに浅はかだったか」を痛烈に思い知らされることになります。

知れば知るほど見えてくる世界が広がり、その視界の先には「上には上がいくらでもいる」という圧倒的な現実が突きつけられます。

世の中には、300日以上カメラを抱え、様々な現場を飛び回っている専業のカメラマンたちがいます。
配信エンジニアとしての業務も並行して担う自分と比べれば、カメラマンとしての「打席に立つ回数」や純粋なカメラの経験値に差が出るのは、構造上ある意味当然のことかもしれません。

ですが、同年代の専業カメラマンが洗練されたアングルと完璧なフォーカスで、見事なカメラワークを披露している姿を目にすると、どうしても焦りや引け目を抱えてしまう自分がいます。

「自分は配信エンジニアの業務も兼ねているから」
「カメラだけにリソースを100%割いているわけではないから」

彼らとの圧倒的な経験の差を目の当たりにするたび、ふとした瞬間にそんな言い訳が頭をよぎります。

――でも、そんな弱音を吐いて下を向いている暇なんて、1秒もありません。

大人気バレー漫画『ハイキュー!!』の田中龍之介が、己の「平凡さ」に打ちのめされそうになったとき、自分自身に突きつけた言葉があります。
「ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか」

技術や経験の差に打ちのめされたからといって、立ち止まって凹んでいる時間はありません。
引け目を感じて下を向いている暇があるなら、少しでも多く機材の特性を理解し、画作りの引き出しを増やし、次の現場の準備を進めるべきです。

「専業でやっている人たちに比べたら、自分はまだまだ未熟で経験も浅い」という現実を突きつけられたからこそ、この言葉を胸に刻み、思考を前に向けています。

「経験値の差」はクオリティを妥協する理由にならない

現場に立つうえで、常に強く自分に言い聞かせていることがあります。

クライアントや、画面の向こうで映像を観ている視聴者の方々からすれば、「配信エンジニアが兼任しているカメラ」という背景は一切関係ありません。
カメラを構え、TALLYが点灯した瞬間、そこにいるのは一人の「プロのカメラマン」でしかないからです。

「専業に比べてカメラを構えている時間が少ないから」を理由にクオリティを妥協したり、ミスを経験値のせいにしたりした瞬間、モノづくりに関わるプロとしての姿勢は成立しなくなります。

カメラマンとしての打席数が限られているのであれば、1回の現場に対するインプットと振り返りの密度を、専業の何倍にも高めるしかありません。

現場に入る前の事前準備、画角やカメラワークのイメージトレーニング、撤収後の反省。
現場以外の場所でどれだけカメラと真剣に向き合えるか。
経験値の差を埋めるには、その泥臭いプロセスしか存在しません。

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「カメラマン」という枠だけに留まるつもりはない

専業カメラマンに引け目を感じて悔しさを抱く一方で、「カメラマン」というひとつの枠だけに収まるつもりはありません。
現在、これほどまでにカメラに固執し食らいついている最大の理由は、「理想のスイッチャー」になるためです。

生配信の現場において、スイッチャーは映像全体の流れを作り出す重要な役割を担っています。
カメラマンが今どんな意図でその画を作っているのか、どのような緊張感の中でフォーカスを合わせているのか。

その現場のリアルな感覚や苦労を身をもって理解しているからこそ、現場でカメラマンに寄り添った的確な指示が出せるのだと思っています。

カメラマンの想いや現場の空気感を理解できるスイッチャーになること。
そして同時に、スイッチャーが求める画を瞬時に理解し、応えられるカメラマンになること。

カメラというひとつのパートを追求することはゴールではなく、映像表現の全体を統括する「その先」へ行くための必須条件なのです。

最後に

専業のプロとの経験値の差に引け目を感じて下を向くくらいなら、その悔しさを目の前にある1回の現場の準備にすべて注ぎ込む。
カメラを深く理解することで、理想のスイッチャーへ。
これからも葛藤から逃げることなく、ひとつひとつの現場と真摯に向き合いながら、エンジニアとしての領域を広げていきたいと思います。

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