本文へジャンプ

「健康経営」について考える

Posted by Samansa

こんにちは!サマンサです。
最近、「健康経営」という言葉を見たり聞いたりすることが多くなりました。
健康経営って何なんでしょうか。
財務体質が健全なこと? 反社会的な団体との付き合いがないこと?

「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。
(経済産業省HPより)

会社にとってメリットがあるということでまとめられているのですが、働く側の立場で考えても、会社が健康管理に配慮することによって元気で働き続けられるし、生活の質が向上するというメリットがあります。

今回は、そんな「健康経営」について、衛生推進者の立場から考えてみたいと思います。

職場や社員を健康的にするために

サマンサは、MONSTER DIVEの衛生推進者に選任されています。衛生推進者は、労働安全衛生法という法律によって、従業員10人以上~50人未満の会社で選任しなければならないと決められています。勝手に「ワタシ、やります!」と手を挙げて選任されるものではなく、私の場合は、都道府県労働局長の登録を受けた者が行う講習を修了して選任されました。
主な職務は、職場環境の点検整備、健康診断および健康の保持増進のための取り組みや安全衛生教育についての取り組みを考え、実施することです。

健康診断の実施は法律で定められている

当社では、今がちょうど健康診断の時期になっています。 この健康診断は、何となく実施しているというわけではなく、労働安全衛生法という法律で規定されているものです。

(労働安全衛生法66条)
第1項:事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところよにより、医師による健康診断を行わなければならない。
第5項:労働者は、前各項により事業者が行う健康診断を受けなければならない。

会社が従業員に対して健康診断を行うのは義務なのです。そして、健康診断を受けることは従業員の義務として定められています。「いやーん、体重計に乗りたくないから健康診断受けないー」と拒むことはできないのです。

また、健康診断が終わったら、健康診断の結果(健康診断項目に異常のある所見があると診断された従業員のみ)について、医師等の意見を聴かなければいけません。これも衛生推進者のお仕事です。

社員のみなさんも、健康診断結果に一喜一憂!で終わらせず、オールAであればそれを維持するように、要経過観察などの項目があれば、日々の食生活や休養・睡眠に気を配るようにしましょう。

ちなみに当社では、一律の健康診断ではなく、基本健診(30歳未満)、健保指定ドック(30歳~35歳未満)、1日人間ドック(35歳以上)と年齢に合わせて受診内容を充実させています。

健康経営に欠かせないストレスチェック

「健康経営」を考える上で健康診断と並び、外せないのが、「ストレスチェック」です。 ストレスチェック制度は平成27年12月に厚生労働省により施行された制度で、目的は

  • 一次予防を主な目的とする(労働者のメンタルヘルス不調の未然防止)
  • 労働者自身のストレスへの気づきを促す
  • ストレスの原因となる職場環境改善につなげる

というものです。

こちらに、厚生労働省によるストレスセルフチェックサイトがありますので、まずは自分がどういう状態なのかを把握するために、ちょっとチェックしてみましょう。

最近疲れやすくて仕事に集中できない、気持ちが落ち込んでいて誰かに相談したい、誰に相談したらいいのかわからないからそれを教えてほしい、というような場合は、遠慮せず衛生推進者にご相談ください。
毎日会社に来ているけれど、いつも夜更かしして睡眠不足なので仕事のエンジンがかかり始めるのは出社してから1時間後という人は、生活習慣を改善してください。(怒

健康管理のためとはいえ、個人の病歴やメンタルの状態などセンシティブな情報を会社に教えてもいいの? ワタシの個人情報はどうなるの? と心配になるかもしれませんが、労働安全衛生法によって個人情報の保護が規定されています。
また、当社はPマーク取得企業なので、個人情報の取扱いは厳格に行っており、その個人情報の中にはもちろん健康情報も含まれており、健康情報にアクセスできる人というのがきちんと決められています。ということで、衛生推進者は個人情報の保護に努めつつ、社員のみなさんの健康管理を行っています。

健康診断やストレスチェックは、健康経営のはじめの一歩で、この二つを実施していれば我が社は大丈夫!というものではなく、まずはここから始めましょうというものです。
健康経営について情報収集しているときに、なるほどと思ったのは、不健康をなくす取り組みではなく、健康(元気)を倍増させる取り組みであるということです。
ネガティブにとらえるのではなく、ポジティブにとらえることが大切なのですね。

MONSTER DIVEの健康増進取り組み

ポジティブな取り組みといえば、当社には初夏の健康増進イベントというものがあります。
最初はマラソンからスタートしたのですが、昨年は有志による高尾山登山を実施しました。
PCに向かって仕事をすることの多い社員を外に連れ出し、体を動かすことによって心身のリフレッシュを図ると共に、普段会話することが少ない社員同士のコミュニケーション強化が目的です。
今年は10周年の記念イベント実施のため、健康増進イベントの実施ができなかったのですが、来年はまた、野に山にそして海に!飛び出していけたらと思っています。

社員が働きやすい環境や施策を提供することで、社員の健康が増進され、生産性が向上すると会社の業績がアップする、そして社員がより働きやすい環境や施策を提供することで社員はさらに生き生き働くことができる...という好循環を目指していきたいですね!
衛生推進者はこの好循環を維持推進できるようがんばりたいと思います。

それでは、また~。

Recent Entries
MD EVENT REPORT
What's Hot?