お久しぶりの方、こんにちは。はじめましての方、おはようございます。 
MONSTER DIVE 映像&スタジオ事業部唯一のアフターエフェクト使いの僕が、「Adobe After Effects」についての記事をお届けして行くこのコーナー。
アフターエフェクトの中でも特に取っ付きにくい「エクスプレッション」について、ぐちゃぐちゃに噛み砕いてお届けしていこうということですが、今回は実際にエクスプレッションを使ってレイヤーを「動かす」という事に挑戦して行きたいと思います! 
Hey! Ride On !!(←なんのこっちゃ)
前回、『「シェイプレイヤー」「エクスプレッション制御」この二つを利用してエクスプレッションを理解していきましょう。』というお話をしたと思いますので、今回はその続きです。
まず「シェイプレイヤー」。 
こちら皆さんちゃんと予習していただけたでしょうか?
前回のブログで「シェイプレイヤーはここでは割愛する!」と書いてましたが、 
やっぱり撤回!! 
お節介な僕はやっぱりシェイプレイヤーもしっかり説明したい! 
というかこれをしっかり理解してもらうことがエクスプレッションの第一歩!! 
と考えているので、今回はシェイプレイヤーの基礎をしっかり理解してもらいます!
はじめにシェイプレイヤーで長方形を作ります。 
[1920,1080] のコンポを作り、 
長方形ツールを選択しコンポジションウィンドウ(以下、画面)上でドラッグして長方形を作ります。 
と、ここで、エクスプレッションを扱うに当たってとても大切なことをここでお伝えします!
エクスプレッションはレイヤーの動きを制御するプログラムであることは前回お伝えしましたね。 
これをもう一段階噛み砕いて説明すると 
エクスプレッションはレイヤーを「数字」で制御しています。 
なので、まず「基準となる数字」をしっかりと把握しておく必要があるのです。 
これ!すごい重要!! 絶対覚えて帰ってYO!!
では、画面上で任意にドラックして作られたこの長方形。 
この長方形の「位置」は一体どこなのか? 
まずをこれをきちんと把握することが肝心です。
「位置情報なんて簡単じゃないか! ショートカットで『P』を押せば出てくるじゃないか! 
ぷーぷーぷー!!」
確かにそうですが、残念ながらそれでは半分しか理解してるに過ぎません。 
では、実際にショートカット『P』を押して位置を見てみると、おそらく [960,540] になっているのではないでしょうか?

アフターエフェクトは画面の左上を基準点 [0,0]として 
右下が 
[1920,1080] 
となっており、 
画面上でドラックしてシェイプレイヤーを作ると自動的に画面の中心、つまり 
[960,540] 
に作られるようになっています。
ただここで勘違いしないで欲しいのが、あくまでこれは「シェイプレイヤーの位置」であり「長方形の位置」ではありません。実際に長方形は画面の任意の位置にドラックして作ったものなので、画面の中心にはありませんよね?
では「長方形の位置」はどこを見れば良いのか? 
それは「長方形の位置」はシェイプレイヤーのプロパティの中にあります!

[90.9,-8.8] 
これが「長方形の位置」になります。
この「長方形の位置」はシェイプレイヤーの中で長方形がどこにあるか?という意味での位置です。
そしてこの「長方形の位置」はシェイプレイヤーの中心が基準[0,0]となっており、そこからの位置となっています。
シェイプレイヤー(レイヤー)自体の基準は「画面の右上」にあるのに対し、 
シェイプレイヤーの中の長方形の位置は「シェイプレイヤーの中心」が基準となります。
このことをしっかりと理解して下さい。
となるとこの長方形の「画面上での位置」は、シェイプレイヤー自体が持つ位置[960,540]と長方形がシェイプレーヤー内で持つ位置、 
[90.9,-8.8] 
から割り出す事ができます。
Xは [960+90.9] で [1050.9] 
Yは [540-8.8] で [531.2] となります。
なので 
画面上での長方形の位置は 
[1050.9,531.2] 
ということができます!
絶対にこの考え方がわかるようになって下さい!
って長い!!! 長いしややこしい!!! 
紛らわしい!! もっと簡単にしろ!!!
そー!!! その気持ち!!! 大事!!!
これからこの数字を用いてエクスプレッションで制御していこうというのに、その基準となる数字がややこしいてのは致命的です。
なので、 
ここまで辛抱強く読んでくれた奇特な読者の皆さんに、次回はこの数字を整理する方法をお伝えします!
これは完全独学のここでしか知ることのできないとっておきの方法です!! 
次回までお楽しみに!!
全然エクスプレッションに辿り着かないw
けど大事だから!! 
大事だからひとつずつしっかりとやっていきましょう!! 
Hey! Ride On !!!!!