「10件以上登録されているはずなんだけど、お知らせの一覧の表示されている件数が少ない気がする。」
このような質問をされた場合、この「10件」という点が原因を特定するための重要なポイントになります。
Movable Type(MT)の仕様として、ブロックタグのモディファイア(属性)は省略することが可能です。
もしテンプレート側で出力件数を指定するモディファイア(limitなど)を省略している場合は、システム規定値である「10件」が自動的に設定されて処理されます。
具体的には、管理画面の「設定」-「投稿」メニューにて、表示する記事数(初期値:10投稿)とソート順(初期値:降順)の規定値が指定されているため、モディファイア未指定のタグはその設定に従って最新の10件のみを表示します。
表示件数を増やしたい(例えば全件や20件など)場合は、タグに対して limit="20" や lastn="0"(全件表示)といったモディファイアを明示的に付与する必要があります。

「設定」-「投稿」にて、表示する記事数(10投稿)とソート(降順)の規定値が指定されている。
記事(mt:Entries)の場合は、以下のようなモディファイアが省略されています。
<mt:Entries> ↓↓ <mt:Entries limit="auto" offset="0" sort_by="authored_on" sort_order="descend" include_subcategories="0" unique="0">
「lastn」モディファイアは、これだけで公開日降順になりますので、「sort_by="authored_on" sort_order="descend"」が指定されていることになります。
lastn="0"で公開日降順で全件表示になります。
→ lastn モディファイアと limit モディファイアの違い
各モディファイアの詳細はこちら。
→ MTEntries(Movable Type ドキュメントサイト)
ウェブページ(mt:Pages)も同様に、以下のようなモディファイアが省略されています。
<mt:Pages> ↓↓ <mt:Pages limit="auto" offset="0" sort_by="authored_on" sort_order="descend" no_folder="0" unique="0">
各モディファイアの詳細はこちら。
→ MTPages(Movable Type ドキュメントサイト)
コンテンツタイプ(mt:Contents)も同様に、以下のようなモディファイアが省略されています。
件数を指定する部分がすこし違っています。
全件を表示するには limit="0"ではなく、「limit="none"」を指定します。
<mt:Contents content_type="イベント・セミナー"> ↓↓ <mt:Contents content_type="イベント・セミナー" limit="none" offset="0" sort_by="authored_on" sort_order="descend" unique="0">
none" → 全件表示各モディファイアの詳細はこちら。
→ MTContents (Movable Type ドキュメントサイト
PowerCMSの「カスタムオブジェクト」は、初期値の仕様がMovable Typeの標準的なタグ(mt:Entriesなど)とは大きく異なります。
具体的には、出力件数やソート順のデフォルト設定が以下のように定義されています。
<mt:CustomObjects> ↓↓ <mt:CustomObjects limit="9999" offset="0" sort_by="id" sort_order="ascend" include_draft="0">
また、運用上の注意点として、カスタムオブジェクトのコンテンツを保存・更新した際、連動して再構築されるのは「自身の詳細アーカイブテンプレート」のみとなります。
インデックステンプレートは連動して再構築されないため、別途再構築トリガーなどの設定が必要です。
Movable Typeのテンプレートタグは、モディファイア(属性)を省略することが可能ですが、その場合はシステム規定値が自動的に設定されて処理されます。
標準的な記事(mt:Entries)やウェブページ(mt:Pages)のタグは、デフォルトで最新の「10件」が降順で表示される仕様です。
一方で、PowerCMSの「カスタムオブジェクト」は、ID基準の昇順で「9999件」が指定されるなど、初期値の仕様が大きく異なります。
表示上のトラブルを防ぎ、運用・メンテナンスの効率を高めるためにも、「limit」や「sort_by」といった各モディファイアは省略せず、あえて明示的に書いてしまうのもありかもしれません。