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「もうちょっとシュッとさせて!」でフリーズしないために。
新人デザイナーに伝えたい、謎指示の翻訳術・決定版!

Posted by USY
「MONSTER REPORT」先輩モンスターたちが、仕事・就活・カルチャーについてリアルに綴るコラム

新人デザイナーの皆さん、日々の業務、本当にお疲れ様です!
FigmaやPhotoshopの操作にも慣れ、いよいよ本格的にデザイン業務に入るぞ!と意気込んでいる頃に、
必ずと言っていいほどぶつかる大きな壁があります。
そう、ディレクターやクライアントから飛んでくる、悪魔の「謎の修正指示」です。

「ここ、もうちょっとバーンとさせて!」
「全体的にシュッとした感じでお願い」
「うーん、悪くないんだけどなんか違うんだよね」

初めてこんな指示を受けた日には、
「えっ、シュッとって何...?どういったデザインを作成すればいいの...?」と悪い方へ悪い方へ考えてしまって、
手も思考も完全に止まってしまいますよね。めっちゃわかります。
僕もこの言葉を聞くたびに心臓が縮み上がって、ただただフリーズしていました。
(MDは言語化を大事にしていますので、社内環境では起こらない事象です。)

しかし、冷静に考えてみてください。
これは決して嫌がらせでも、あなたのセンスを否定しているわけでもありません。
単に、発注側の「頭の中にある理想のイメージを、うまく言語化できないもどかしさ」が、
感覚的な擬音語や抽象的な言葉として表れてしまっているだけなのです。

プロのデザイナーの本当の腕の見せ所は、
この「謎言語」を受け取ったとき、焦らず騒がず脳内で瞬時に解読し、
具体的なデザインのパラメータに落とすこと!
今日は、先輩デザイナーが普段どのようにこの「翻訳プロセス」を回して問題を解決しているか、
その裏側をこっそり、かつ詳しくお伝えします。

翻訳例1:「全体的にシュッとさせて」

最もよく言われる修正指示、不動のナンバーワンです。
新人の頃はこれが一番恐怖でした。シュッて何...?みたいな。
この言葉が出たとき、発注側の本音は、
だいたい「なんか野暮ったい」「情報が多くて見づらい」「もっと洗練させて、高級感やスマートさを出したい」という状態にあります。
これを受けたとき、新人の皆さんがまず試すべき、具体的なアクションはこちらです。

余白(マージン)を広めにとる

要素同士がギチギチに詰まっていると、どうしても野暮ったく、息苦しく見えがちです。
思い切って、要素間の距離だけでなく、画面全体の余白(マージン)を1.5倍くらいに広げてみましょう。
これだけで、一気に「洗練された空気感」が生まれます。

フォントのウェイト(太さ)を一段階細くする

太い文字は力強いですが、多すぎると暑苦しく、素人っぽくなります。
タイトルや見出し、特に強調したい部分以外は、意図的に細めのウェイトを選んでみてください。
それだけで、スマートな印象になります。

色数を減らす

色んな色を使いたくなりますが、色数が多いと視線が散らばり、洗練された印象から遠ざかります。
ベース、メイン、アクセントの3色に絞り、ノイズを消して統一感を出しましょう。

「シュッと」の正体は、多くの場合、徹底した「引き算のデザイン」です。
デザインに迷ったら、まずは要素を減らして、思い切って余白をとってみてください! 
これだけで、世界観が変わります。

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翻訳例2:「もっとポップな感じでお願い!」

これも実務ではよく登場する、なかなかに厄介な言葉です。
真面目すぎる、おとなしすぎるデザインに対して、
「ターゲット層に親しみやすさを感じさせたい」「もっとパッと目を引いて、楽しさやワクワク感を伝えたい」という意図が隠れています。 この場合の、具体的な脳内処理とアクションはこちらです。

ベースカラーの彩度や明度を少し上げる

暗い色や濁った色は避けましょう。
色の持つ心理効果を利用して、明るく元気な色を選び、彩度を高めに設定することで、
「楽しい」「活発」な印象へチェンジ!

ボタンや画像の角を丸くする(角丸)

鋭角(尖った角)は緊張感や真面目さを与えます。
逆に、角を丸くすることで、視覚的な抵抗を減らし、柔らかさ、優しさ、親しみやすさを演出できます。

ちょっとした「あしらい」を追加する

文字をただ配置するのではなく、
少し動きをつけてみたり、ドットや波線、幾何学模様、キラキラした星マーク、手書き風の矢印などを要所に添えてみましょう。
これだけで、デザインに遊び心が生まれます。

無理に新しいイラストを描き足さなくても大丈夫。
色を明るくして、角を全部丸くする。まずはこの2つを試してください。
それだけで『ポップ感』の土台は驚くほど作れるから、
ぜひ恐れずにやってみてほしいです。

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翻訳例3:「うーん...なんか違う」

発注側の本音:「うまく言えない(でも以前見たあのサイトみたいな雰囲気がいいんだけど、それをどう言葉にすればいいか分からないんだよなぁ...)」

これが、実は一番心臓に悪い、そして最も危険な言葉です。「じゃあどうすればいいんですか!」とムキになったり、
一人でパソコンに向かって「これかな?あれかな?」と何十個も修正案を出し始めたりすると、
本気で終わりのないドツボにハマります。

デザインツールから手を離す

この言葉が出たときの、デザイナーとしての唯一無二の正解は、「デザインツールから手を離すこと」です。
一人で悩むのをやめ、Pinterestや優れたデザインを集めたギャラリーサイトを開きましょう。
そして、相手と一緒に参考画像を見ながら、「こういう方向性ですか?」「この色の感じですか?それともレイアウトですか?」と、
要素を分解して、視覚的にすり合わせる作業(ヒアリング)に戻る。これが、遠回りのようでいて、一番の近道になります。 繰り返しになりますが、この言葉が出たら、あなたはデザインツールから手を離す。これが正解だったりします。
相手の頭の中を一緒に探検する時間だと割り切って、会話に集中しましょう。

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まとめ:デザインは、課題を解決する「翻訳作業」である

「センス」や「ひらめき」だけでデザインがポンポンと生まれていると思われがちですが、
実はデザイナーのスキルの中では、
「フワッとした抽象的な言葉や、まだ言語化されていない課題を、論理的にビジュアルへ変換する、この翻訳作業」が重要だったりします。

最初から完璧に翻訳できなくて当たり前だと思いますし、
先輩たちも、何年もかけて、数え切れないほどの失敗とフリーズを繰り返しながら、
自分の中にその『翻訳辞書』を作ってきたはずです。

分からない言葉が出たら、「それって、こういうことですか?」って、間違った翻訳を恐れずにどんどんぶつけてみてください。
その繰り返しのコミュニケーションこそが、あなたを本当のプロフェッショナルなデザイナーへと成長させてくれます。
恐れずに、一緒にいいものを作っていきましょう!
ということで、MONSTER DIVEでは一緒に働いてくれる皆様をお待ちしております。
興味がある方はぜひ、応募してください! 一緒に、モノづくりをしましょう!
ではでは。

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