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Web屋だけど、おさえておきたい印刷知識だYO!

Posted by MONSTER DIVE

ども。秋ですね。旬の美味しい食べものが満載の秋ですね。
秋になっても、汗だく&おうちではクーラーガンガンなThe 道産子のMackyです。

弊社は主として、『Webと映像、システム、CMS、モバイルアプリ、プロモーションを企画・制作・開発・運営・展開するプロダクション・カンパニー』でございますが、制作したWebデザインをクライアントさまに気に入っていただいて、そのトンマナを活かし、印刷物もあわせて制作してほしい!と言うご依頼もあります。(ありがとうございます!!)

とは言え、Webデザインとグラフィックデザインは、似て異なるもの。
(モノづくりへのコダワリやネツは共通ですが。)

と言うことで、、、
グラフィックデザイナーから、Webデザイナーへ。
そして、ディレクター・プロマネへと華麗なる(?)転身を遂げたワタクシが、最低限コレだけは知っておくとよいですYO!な印刷用データの作り方やお作法をサラッと解説させていただきます。

まずは基本の基本

A4イメージ図"

入稿データのベースはイラレ(Adobe Illustrator)で制作

写真などの画像を使用する場合は、フォトショ(Adobe Photoshop)で画像解像度を300〜350dpiにして制作

カラーモードは、RGBではなくCMYKで制作

CMYK

CMYKは色の表現法の一種で、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)と、キー・プレート(Key Plate)から、頭文字1字を取ったものです。
※「K」は、Blackの「k」ではないですよー。

基本的に「Cyan」「Magenta」「Yellow」の3色で構成され、混色していくと明度が下がり、理論上では黒色になりますが、現実には『本当の黒』にはならないため、K(Black)を加えているのです。
これを「減法混色」と言います。

フォントサイズは「px」ではなく「pt」で指定

ptだとサイズ感がピンとこない方はこちら
最小サイズとしては5ptぐらいまで視認は可能ですが、可読性を考慮して6ptまででとどめておきましょう。

裁ち落としのためのトンボ(塗り足し)をつける

トンボ(塗り足し)

トンボ作成時は、メニューバーのオブジェクトから「トリムマークを作成」を使用しましょう。
同じくメニューバーの効果の「トリムマーク」はNGです。

紙のサイズは、mmで指定

依頼が多そうな印刷物のサイズ

サイズ名 サイズ名(mm) 用途など
名刺 55mm x 91mm 日本の標準サイズ
ハガキ 100mm x 148mm 標準サイズ
A4 210mm x 297mm フライヤー、チラシなど
A3 297mm x 420mm 2つ折りにして、パンフレットなど
A2 420mm x 594mm ポスターなど

基本から少し進めて

リッチブラックって? 黒(スミ)とナニが違うの?

CMYKでデータを作成する際に、4色をかけあわせて作成した黒を「リッチブラック」と言い、一般的に深みと締まりのある黒に仕上がると言われています。
印刷会社により微妙に異なりますが、推奨の数値はC40% M40% Y40% K100%です。

ただし、濃くすればいいと言うものではありません。数値を高くすると、その分インクがのることになりますので、薄めの用紙を使用した際にふにょふにょになってしまったり、裏写りしたり、インクの乾きが遅くなり納期が遅れる場合があります。C+M+Y+Kの総量が250%以下になるようにしましょう。

また、細い明朝系書体など、細かいオブジェクトに対してリッチブラックを使うと、版の微妙なズレが目立つ原因になりますのでご注意を。

色校って? 簡易校正(コンセ)と本紙校正・本機校正の違いは?

色校正

本印刷での色調を原稿と照らし合わせて確認・調整するための試し刷りです。

簡易校正[デジタルコンセンサス]

デジタルデータから直接専用の用紙に専用のインクで印刷する方法です。

実際に使用する用紙・インクではありませんので、色の再現性も本紙校正に比べて劣ります。
既にある在版データを流用し、一部のみ原稿(文言)変更して印刷する際など、文字修正のみを確認したいときなどに向いています。

本紙校正

校正用の機械から実際に使用する紙に印刷用のインクを使用して印刷する方法です。
実際の印刷に非常に近い仕上がりなので、写真の出具合や色の確認が出来ます。

本機校正

本印刷時と同じ機械と紙、インクを使用し印刷する方法です。
ポスターや製品カタログ色などの再現性が求められる場合や表面加工具合の確認も出来ます。

入稿時の主な注意点

  • 印刷会社は、自分が制作に使用したOSやアプリのバージョンに対応してる?
  • 出力見本のスクショまたはPDFはディレクトリに同梱してる?
  • カラーモードはCMYKになっている?
  • RGBカラーのオブジェクトとかは混在していない?
  • 特色は指定してない?
  • フォントはアウトライン化されてる?
  • 余計な孤立点とか残ってない?
  • イラレ上に配置している画像をリンクしている場合にリンク切れとかになっていない?

ドキュメント情報

入稿時には、ドキュメント情報を使用してデータをチェックすると便利です♪
その際には「選択内容のみ」のチェックは外しましょう。

格安などがウリのインターネットを利用して入稿まで行える印刷会社を利用する際には、完全データで入稿する必要がある場合が多いです。
その際は、イラレでドキュメントのラスタライズ設定やプリセットの設定なども変更する必要があります。
利用する印刷会社の入稿方法やガイドをよく読んで入稿しましょう。

あとがき

いかがでしたか?

現在は、WORDで作成されたファイルでも印刷ができたり、PDFデータで入稿することもありますので、今回書いた方法のみが正解ではありません。

Webと印刷物は違うモノづくりの楽しさがあります。
両方経験したワタクシ的には、どちらも魅力的で楽しいクリエイティブです。
みなさまも垣根を越えた素晴らしきクリエイティブな日々を!!

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